
レッスンが終わって、スタジオを出る。「今日は結構できたな」と、少し軽い足取りで駅まで歩く。
そして帰宅後、リビングで復習しようと立ってみると——まったく動けない。
「あれ、こんなに下手だったっけ?」
この落差に落ち込む方は、本当に多いです。これも、立派な社交ダンスあるあるです。
「家で別人」になる、3つの理由
1. 相手がいない
社交ダンスは、二人で組んで踊るダンスです。レッスン中は、相手の体の傾きや手の圧力が「次はこっち」と教えてくれています。一人で踊ると、その道しるべが全部なくなります。できないのは当然です。
2. 音楽がない
教室では音が流れています。音は、思っている以上に体を運んでくれます。無音のリビングでは、その助けがありません。
3. 床が違う
ダンス用の床は、適度に滑ります。カーペットや畳の上では、同じステップを踏むこと自体が物理的に難しい。靴下で床につま先が引っかかった経験、ありませんか。
つまり、家でできなくても心配いりません
レッスンでできたことは、ちゃんと身についています。家でできないのは、条件がまったく違うからです。
テストのために自宅で完璧に再現する必要はありません。社交ダンスは、教室で、相手と、音楽の中で踊れれば十分です。
「家で練習しないと迷惑をかけるのでは」と心配される方がいますが、DANCE GRANDの初心者レッスンは、自宅練習を前提にしていません。教室に来ていただければ、そこで積み上がる設計になっています。
それでも家で何かしたい方へ
どうしても復習したい、という方には、ステップを踏むのではなく、次の2つをおすすめしています。
・音楽を聴くだけ
通勤中でも家事の合間でも構いません。レッスンで使った曲を流し、頭の中で「1・2・3」と数えます。リズムが体に入るだけで、次のレッスンの入りが変わります。
・立ち方だけを思い出す
ステップではなく、姿勢。かかとに体重を残さず、頭を少し上に引き上げる。これは一人でも、床がどこでもできます。姿勢が変わると、ステップは勝手に軽くなります。
「家で別人になる」のは、上達していない証拠ではありません。むしろ、教室で相手と音楽に助けられながら、ちゃんと踊れているという証拠です。どうぞ落ち込まずに、次のレッスンにお越しください。


